別所溜池

写真中央を貫くのはダムへのアクセス道路ですが、この手のダムではありがちな畦道兼用道路。いや、畦道をダムへのアクセス路として通ると言ったほうが良いのかもしれない。ちなみに、訪問時は激しく荒れてはいなかった。高さが19mの小さいダムなので、あっという間にダムに到着し、あっという間に天端に到着。
ダムの直下には田んぼが陣取っており、長閑さに拍車をかけている。

鬱蒼とした森の中だったり、深い山の中にあるアースダムというのも少なくないのですが、ここ別所溜池は開けて明るいイメージのダムです。眼下に広がる田畑や、周辺の穏やかな山々がその明るさを演出するのに一役買っています。 アースダムと言うと、どこも同じで家に帰って写真を見返すと全部同じに見えてどこだか分からない。そんな風になるダム好きも多いのではないでしょうか。ええ、私もそうです。しかし、こうしてひとつひとつのアースダムに向き合うと全員違いがあって面白いのです。

堤体や天端は、5月というこの時期のお陰か草に困る事はありませんでした。天端も100m程度しか無いので、あっという間に渡り終わります。

洪水吐の手すりには旺盛な木々が芽吹き始めていて、雪国の春を感じさせてくれました。今だからこう言えるだけで、夏になれば恐らく洪水吐も見るのに難儀することになるのでしょう。
こうして別所溜池の見学は10分程度で終わったのでした。けれど、ゆっくりと穏やかな空気で居心地の良いダムでした。

住所

秋田県大館市十二所字合津

河川

米代川水系合津川

ダム事業者

十二所土地改良区

型式

アースダム

目的

農業用水

堤高・堤頂長・堤体積

19m・102.5m・60,000m3

着手・竣工

----・1957

本体施工者

桜場組

ダム湖名

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